フランス北西部地方で、パリから車で2〜3時間で行くことが出来る。港町のオンフルールやドーヴィル・トゥルーヴィルなどは観光地でもあるが、同時に魅力的な画題の宝庫だ。
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オンフルール(Honfleur)
オンフルールは観光の町で、絵になりすぎるというか、画題としてはいささか通俗的な面もあるが、建物・海・空の3つのバランスが素晴らしく、何度でも描きたくなってしまうところだ。
同じくオンフルールの、ヨットハーバーから北を向いて旧総督の館を入れた構図。写真の時間帯は夕刻なので、向かって右側に陽があたる。
オンフルールの上の写真と同じ場所で、こちらは早朝。夕刻とは光線が真逆で面白い。風がない日は海面が鏡のようになる。
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ドーヴィル・トゥルーヴィル(Deauville-Trouville)
ドーヴィル・トゥルーヴィルはノルマンディー地方有数の観光地で、ビーチやカジノ、映画祭で有名な港町。オンフルールから30分ほど。映画「男と女」の舞台にもなった浜辺は時間帯によって大きく潮が引いていき、様相が一変する。砂は細かく柔らかい。
ドーヴィルのビーチから少し離れたところにヨットハーバーがある。夕刻になると様々な種類のヨットが戻ってくるので見ていて飽きない。写真は19時くらいの時間帯。傾きかけた太陽からの落ち着いた光は、昼間とはまた違って美しい。
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エトルタ(Étretat)
エトルタは白亜の断崖で有名な村。オンフルールからは1時間半ほど。苦労して崖の上に登ると、眼前には絶景が広がる。上は比較的平らでゴルフ場もあるほどだが、ところどころで崖崩れが。柵もなにも無いので、落ちないよう気をつけながら制作。
同じくエトルタ。崖から下に降りてみると、エトルタは人口1500人ほどの、崖に挟まれるように存在している小さな村だ。ビーチは小石のような砂利。ボードウォークと海との距離が近く、動きのある構図ができる。
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その他
エトルタからさらに北に進むとイポール(Yport)という港町がある。このあたりは似たような石灰岩の断崖がずっと続いている。はるか向こうにフェカン(Fecamp)の街が見える。
ヴィレルヴィル(Villerville)という、トゥルーヴィルとオンフルールの中間にある村。路地の向こうに見える水平線に惹かれて制作。